2017年


古民家再生プロジェクト
2017年12月19日



  空き家が日本のあちこちで増えているといわれますが
  更地にして売却するか
  再生して維持するべきか

  わが家も迷っています

  百年以上前に建てられ風雪に耐えてきた屋根は苔むしてはいますが
  まだ大きな雨漏りは生じていません

  内部も戦後、生活の利便性を考えて土間を床に変えたり
  天井や壁板を合板で貼ったりして手を加えられてはいますが
  ところどころに残る黒光りする柱や梁が
  歴史の重みを感じさせてくれます

  とりあえず家具や生活用品を整理して
  百年前の姿に近く戻してから
  先のことを考えようということになりました







  台所の床の下の扉を開けると
  地下室に続く階段が現れました







  まるで古墳の石室のような!
  戦後10年くらい経ってから作られた
  地下の食糧庫があるとは聞いていましたが
  まさかこんなに広いとは!

  広さは一坪ほど、高さは二メートルほどで
  人力で掘られたものというのは驚きです






  中にはお宝ザクザク・・・

  とはいかず(=゚ω゚)ノ

  きちんと中のものは洗って空にした
  大きな壺やら小皿 酒器やらが
  整然と並べられていました

  少し底に水がたまっていたのは
  長年の湿気を溜め込んでいたからでしょうか








  戦前の家具は蝶番や引手に
  なかなか味があります

  底板が外れていたり釘がゆるんでいたりするので
  少し修理がいりますが






  工房の中で使うので
  天然素材の塗料を塗りました

  まだ幾つかある古いタンスも
  なるべく捨てないで再生させたいと思っています







  いよいよ、カナテコとハンマーを頼りに
  ぶっこわし作業に入りました

  台所と隣の納戸の境の壁を
  抜くことからはじめました

  ステンレスの板の下には
  不燃材の石膏ボードが貼られていて
  防火対策がしっかり取られていました







  芯になる木の枠組みも取っ払って
  上半分は隣の納戸に抜けましたが
  下半分は頑丈なブロックで仕切りがされていて
  歯がたちません
  いずれ専門職をお願いすることにします

  ・・・このようにして
  戦後手を加えられた部分を取り壊す作業は
  まだまだ来年になってからも続きます
  創建当初のどんな姿に出逢えるかを楽しみに



京都に行きました!




  研修旅行と勝手に銘打って
  一泊二日の京都に行きました
  晩秋の気配うがまだ残る
  小春日和の良いお天気に恵まれたのが何よりでした

  現在は御所の拝観は通年自由になりましたが
  入口で手荷物検査をされて
  こんな通行証を首にぶら下げて中に入ります

仙洞御所




  今回は事前の拝観許可が必要な
  仙洞御所と桂離宮の当日券枠を手に入れるのが目的なので
  京都に着いたらすぐ御所の宮内庁事務所に向かいました

  運良く桂離宮はキャンセルがあって
  翌日のチケットが二人分取れましたし
  仙洞御所は11時から列に並んで
  当日午後からのチケットを取りました






  研修旅行なので(?!)
  緑青が吹いて渋いグリーンの銅葺きの屋根や
  グランドカバーに使われている笹につい目がとまります

  うちの古家の屋根も銅で葺けたらいいけど・・・(タメ息)

  こんなにうまく笹でビッシリとグランドカバーするまでの
  手入れを考えると・・・(またタメ息)

      




桂離宮




  朝九時からの拝観を待つこと一時間
  周りにお店も何もなくただただシーンと静謐あるのみ

  (帰り道にわかったことですが
  ぐるりと回った反対側のバス道路に添って
  「中村軒」という有名な茶店があって
  お団子やお饅頭を温かいお茶と共にいただけます)






  時間が来て、九時からのグループは一塊になって
  係りの方の説明に従ってゾロゾロと歩きます

  何度もクドいようですが、研修なので(!)
  やっぱりこんなものに目がいってしまいます
  藁でしょうか?萱?それとも竹?
  そのまわりを杉皮でくるんであります








  貴族たちの華やかな暮らし振りを物語って
  邸内には峠の茶屋やら海辺の茶屋やらに見立てた建物や
  月を愛でる茶室やらが設えられています
  これは天井を船底に見立てて建てられています
  ここから池に映る月を眺めたんですって






  この一松模様の襖は
  モダンな意匠を凝らしていることで有名ですね








  下に囲炉裏が掘られていて
  上の戸棚に入れておいたお料理が
  冷めないようにしたんですって






  炉付きの水屋

  外に突き出して作られていて
  ここでお料理を作ったそうです


  *****
  イヤイヤ(=゚ω゚)ノ
  峠の茶屋やら海辺の茶屋やら外でバーベキュー(?)やら
  行き着くところ貴族も、素朴な田舎暮らしに癒しを求めたのでしょうか

  そういえばマリーアントワネットも
  ベルサイユ宮殿にプチトリアノンを作ったんだったナー


京都研修番外



  仙洞御所の拝観までの待ち時間の間に
  ランチのお店を探して歩きました
  寺町通りを越えて河原町に入るとそのままブラブラ下がって行って
  見付けたのはプロバンス風フレンチ「シェ キクスイ」

  開店間際のせいか、カウンターの上に美味しそうな焼きたてのパン

  奥のキッチンでは火にかけられたお鍋がコトコトと音をたてていますが
  ダーレも出てこず

  タノモーとか、パン食べちゃうぞーとか叫んでも誰も出てこない

  最後の手段でこのお店に電話してみたら
  慌ててシェフのキクスイ氏が現れました

  このキクスイ氏お顔に似ず(失礼)
  なかなかセンスのある料理人と思われました

  生ハムのサラダもスズキのポアレも
  一晩ハーブとワインに浸け込んだチキンカツも
  南瓜のスープもみんな優しい味がしましたし
  食後のネルドリップで丁寧に淹れられた珈琲も美味しかった

  キクスイ氏はお料理の説明をしたあとで
  必ずボナペティと加えます
  (メルシィと答えておきましたが(;'∀'))

  戸口まで送りにきたキクスイ氏に、三重から来たというと
  鳥羽のイルカちゃんによろしくと言ってました(*^▽^*)

  よーけーへんやろけど・・・と付け加えてましたけど

  枯葉の舞い落ちる晩秋の京都とシェ キクスイの飾らない雰囲気は
  よくマッチしていて、また訪れてみたいと思いました


  番外はこの他にも

  NHKの人生レシピでみて訪れた三条通りのカレー屋さん「ガーネッシュ」
 
  なんと!Youは何しに日本へで外国人の女性連れ二人が
  立ち寄った四条のお好み焼屋さん「かな」

  ガイヤの夜明けで紹介された、インドネシア産のカカオを
  高品質な売れるチョコレートとして世界に紹介した
  チョコレートの「ダリケー」とか

  いろいろありますが長くなりますのでm(__)m

  最後に
  それぞれのお店の方と会話してみましたが
  人気のお店はみんなオーナーの生き方や人間性に魅力があると感じました
  研修旅行の締めくくりです

  皆様よい御年をお迎えください



              

止まらない 止められない!
2017年11月14日



 <庭の木を切る>


  庭ができてから優に100年
  手入れをされなくなって20年
  もはや森となってしまった庭の整理にとりかかりました

  こんなに太く大きくなったヒバの木
  生垣のむこうの畑に日陰を作っています







  先ずは梯子の高さで下から順番に枝を払っていきます
  (左下から出ているように見える枝は落下する枝です)







  梯子の高さの枝を払い終わったら、なんと!
  子供のころ登ったことがあるからと言いながら、
  そのままどんどん登って行きます

  (下から叫ぶ制止の声なんか聴こえていません!)







  木に股がって枝払い続行

  広がった枝がなくなって空が広くみえます








  きょう1日の成果

  左のヒバは下から切って長目の切り株に

  右のヒバは一部日蔭用の枝を残しましたが、ほぼ丸坊主

  真ん中は次回剪定の予定

  短い小春日よりの秋の1日が暮れていきます
  何事もなくてよかった!
  感謝







  太い幹は水を含んで重くて運び出せません
  しばらく積んでおいて乾かしておきます
  板にひくかマキにしてしまうか







  これは別の日に山の庭ルミノで切った椚の木
  春になったら椎茸の菌を打つ予定です
  最近はすっかり少なくなった椚
  椎茸の台木として貴重な資源です

秋ジャム
リンゴ



  青森県広船で無肥料、ギリギリに農薬を減らす減農薬に
  取り組んでいる工藤農園から届いた「モヒカンリンゴ」の紅玉
  この紅玉がないと皮ごと丸々ジャムができません
  これで今年も、色も味も濃くて食物繊維もギッシリの
  美味しいジャムが作れます



お芋



  うちのお芋はもっちりと甘い紅はるかです
  裏ごししなくてもネットリとなるのでジャムに適しています

  ミルクジャム、ラムレーズン&クルミ、黒にんにく
  お芋三兄弟を、湯煎にしたあと逆さにしていま脱気中です


おに柚子



  今年もおに柚子のシーズンがやってきました
  重い実を早く採ってやらないと可哀相です
  毎年待っていてくださる方に見映えのよいのをいくつか残して
  あとはせっせと皮を剥いてジャムとピールにするゾ



キーウイ



  前の記事にも載せましたが、雄木として植えたヘイワードに
  突如なりだした不思議なキーウイ??

  かなりの大粒です

  となりに植えた雌木は粒が小さくて
  明らかに木種が違うことがわかります

  これから少し追熟させて食べてみます
  小粒の種類は粒の形を生かした
  プレザーブジャムにしてみます

  生姜に始まって、芋 りんご おに柚子 キーウイ
  年があけたらデコポン・・・

  千手観音ほどの手がほしい?



 


穣りの秋
2017年10月02日



  やっと草をとりました

  急に涼しくなりましたね
  暑さにかまけて見て見ぬふりの畑は見るも無惨!
  草に埋もれながらも実をつけている茄子やカボチャ
  芽を吹き出したものの、陽を遮られたアーティチョークの芽は
  ひょろんとモヤシ状態

  丈の高い生姜だけはなんとかセーフ

  涼しくなりかけた九月の中旬に草をとって、みんなを救出しました


生姜



  生姜の使い道はたくさん!

  お酢や味噌に漬けるのをはじめ
  かき揚げや生姜のご飯 、キンピラ・・・




生姜のお菓子



  お砂糖を入れて水無しで煮詰めます
  最後に砂糖が結晶すれば
  パリパリの生姜のお菓子の出来上り
  (茶色のはココア味)

  そのまま食べても
  お茶に入れて残りを食べても


キーウイ



  キーウイを採るのはもう少し先きですが・・・
  このヘイワードという種類
  雌の木に雄のヘイワードを接木したので
  完全に雄のはずなのに?
  今年は実がなってしまいました!
  それもこんなにデッカイのが!

  いつの間にか雌木になってしまったの?
  でも、実が成るために必要な雄木は何処に??

  不思議 不思議



もみ殻取り


 秋の恒例もみ殻取り
 この時期、軽トラで15分くらいのところに
 JAがもみ殻の集積場を設けてくれます
 希望者は誰でも貰いにいけます

 これからの寒い時期の苗の保護や防寒には
 なくてはならないアイテムです






 こんな風に
 芽が伸びてきたニンニクの根元を守ってくれます


秋の花



  残暑の頃から咲き始めて
  秋の到来を教えてくれる萩
 

  桜と同じように日本の風土に
  しっくり根付いた花のように思います



秋明菊



  シュウメイギクも秋の風情を感じさせてくれる花
  「キク」とはいえ、菊ではなく、アネモネの仲間だそうな
  別命キブネギク



アメジストセージ



  深い紫いろの穂丈の花は
  ビロードのような手ざわりです
  秋の陽射しに溶け込んで長く咲いてくれます

  厳しい夏の暑さに耐えてきた植物たち
  今はホッとしているようにみえます
  (人間もです!)




暑中お見舞い申し上げます
2017年7月21日

保存食作り




 <スモモ>

  今年はなぜかカラスに喰われることもなく
  スモモがこんなに採れました







  いちいち皮をむくのはめんどうなので
  丸ごと煮てジュレにすることにしました







  クタクタに煮たあと
  ゆすらないようにそぉーっと網で濾すと
  透明感のあるルビー色の汁が残ります






  お砂糖を入れて煮詰めると
  プルンプルンのスモモのジュレの出来上り







  お砂糖と実を交互に瓶に詰めてスモモのシロップ
  1ヶ月くらいで出来上り

  炭酸水で割ったり、
  お酒がイケる方はなんかお酒で(ゲコなのでその辺はわかりませんが)







  うちにある無花果は、中は完熟していても
  皮は青いままのキングという種類です

  皮がやわらかくて日保ちがしないので
  あまり市場に出回らないようですが
  とても甘くて美味しい種類です

  狙ってる鳥たちも多いので
  今年はちょっと早めに収穫してしまいました







  比較的熟しているのは
  薄くスライスして煮てジャムに






  クルミも入れてみました







  ちょっとまだ未熟な実は
  お砂糖を入れてクツクツ丸ごと煮て






  煮上がったらオーブンに入れて低温で乾かすと
  無花果のソフトドライの完成です

  もちろんこのまま食べても美味しいですし
  ケーキの材料や、細かくスライスしてヨーグルトに混ぜたり
  サラダや酢の物に入れちゃっても




今 咲いています



  <西洋人参木>

  花が終わると短く切ってしまう西洋人参木ですが
  春の終わり頃からめきめきと枝を伸ばして
  こんなに旺盛に紫の穂状の花を見せてくれています






  <ボリジ>

  種から育てたボリジ

  実は
  半日陰を好むボリジと日向を好む紅花を
  花が咲く直前まで間違えたのに気が付かず
  ずうっとガンガンに日の当たる場所に置いていたので
  何度も枯れる寸前までクタクタにしてしまっていました

  やっと気がついて半日陰に置いてやりましたら
  やっぱり元気になりました

  一方、日向の大好きな紅花ですが・・・

  日陰に置かれて、まだなんかヒョロヒョロです

  訴えることができない植物ですから
  ちゃんと注意を払わなくては(反省)








  <エキナセア>

  乾かした花をお茶に入れると
  水中花みたいに開いて綺麗なので
  花が咲くとせっせと摘んで乾かします

  エキナセアは免疫力アップのハーブとしても有名です
  風邪の引きかけにお茶にして飲むと効果があるそうです

  植物たちにとっても厳しい夏の暑さ
  黙々と暑さに立ち向かう姿に
  がんばれーと声をかけてやりたい!
  (クーラーの利いた部屋からですが)





梅雨の晴れ間に
2017年6月26日



 <梅もぎ>

 そろそろ採ってもいいよ、と隣家のTちゃんからGOサインが出ました

 古い梅の木が10本近く植えられているTちゃんの梅園の梅の実

 ねらってるのは私だけではないので
 声が掛かるのを今か今かと待っておりました!







 この篭と、もう1つよく似た大きさの篭に1つ
 念のためと持っていった大きなしょい篭には、さすがにやめときました(^^;

 もう少し待って熟した頃に、ジャム用のをもう一度

 Tちゃん、今年も立派な梅の実をありがとうございます







 <梅肉エキス作り>

 小さい頃、夏になると母がよく食べさせてくれた梅肉エキス
 お腹をこわしたときの妙薬です

 篭一杯の梅の実から取れる梅肉エキスはほんの少し
 それにすごーく手間がかかります







 洗ってから水気を拭いた梅の実を袋にいれて
 上からスリコギで叩いて種を取り出します







 ミキサーに入れて撹拌します
 水は入れないので、最初の回転のわるいこと!

 一回目にできたジュースのおかげで
 次からはスムーズに回転します(ヤレヤレ)

 撹拌→布にあげて搾る→撹拌→搾る・・・
 布から中身が飛び出したりしてモーたいへん







 そんなこんなを経て・・・

 鍋にほとんど一杯出来たジュースを弱火で煮詰めていけば

 鍋の底にトローリ
 甘酢っぱい匂いとともに
 少し赤みを帯びた黒い秘薬の出来上り!

 来年はもっと道具を工夫して、苦労を少なくしてがんばるゾ(=゚ω゚)ノ








 <柿の葉茶>

 太陽をいっぱい浴びた今ごろの柿の葉にはビタミンCがいっぱいで
 なんとレモンの10倍、緑茶の20倍だそうですヨ

 梅雨が足踏み状態で数日晴天が続いた頃
 柿の葉を干しました

 少し蒸してアクを抜いてから陰干しするとよいそうで
 2分ほど蒸してから干し網篭に入れようとしたら・・・

 葉が真ん中でペチャッとくっついて、中に水分がくっついたまま
 これでは乾きにくいので、一枚づつ広げて水分を拭き取って・・・

 くたびれました

 柿の葉茶飲んでビタミンC摂らなくては!







 工房の天井に施工上の成り行きで渡すことになった「問題の」梁は
 まるで最初から意図したように役立つことになりました

 メデタシ メデタシ







 <押し花>

 アイロンで押し花を作ると
 色が綺麗に残ります

 一日ほどシリカゲールに入れて
 少し水分を取ってからアイロンをあてます

 可愛らしいボンボン咲きの紫陽花ピンクアナベルは
 さすがにペッチャンコになりますが
 色合いが濃くはなったものの紫陽花の風情は残ったでしょう?

 白いのがヤロウ、ピンクはゼラニューム、パープルはマロウ 







 <工房にハイジ?>

 いつも工房にお茶を飲みに来てくださるのは
 コーレー者で、しかもオジイさんばかりなのですが・・・
 今日はハイジみたいなむぎわら帽子に
 ブルーと白の、お手製のお気にいりの篭を持った
 ピッチピチの「若い村びと」が来てくださいました

 草むしりをしていたら
 下の道路から声を掛けていただいたのが始まりです

 ダンナさまからの差し入れの
 ダンボール一杯の野菜を抱えて訪れてくださいました






 オジイさんには出さない
 ローズティーとお花の中国茶でお迎えしました
 





梅雨に入る前に
2017年6月4日



 薔薇


 山の上で毎年梅雨直前に咲き始めるロサ ガリカ オフィキナリス
 今年もなんとか梅雨までにピークを越せそうです

 たった一本でも1年の需要が賄えるほど
 毎日次から次に咲いてくれる働きもの

 その上健康で虫も寄せ付けず
 手がかからない優秀な薔薇です

 大好き!







 ボール一杯の薔薇でジャムを作りました







 レモンで花びらを揉み混むと
 綺麗なローズ色の汁が出てきます






 先ずは花びらをお砂糖で煮て
 後半に薔薇色の汁を加えてジャムに仕上げます

 薔薇を食べてしまえる幸せな季節を
 しみじみ味わう暇もなく時が過ぎてしまうなー(反省)








 食べてしまうだけではなく、オリーブオイルに浸けて
 冬のハンドクリームや石鹸の材料にとっておきます

 やっぱりうちのロサ ガリカは働きもの


今ごろの花



 下野(シモツケ)








 ハニーサックル






 ゼラニューム








 カリブラコワと五色のドクダミ

 梅雨の前に庭を彩ってくれる花たち






 押し花にする前にちょっとシリカゲールに浸けて
 乾燥させておきました




ジャルダン人Bのお仕事



 網戸作り


 山奥に住む身のこれからの一番の悩みは
 虫とのつきあい方
 網戸のない生活は考えられません

 とりあえず10年前に作った網戸は
 あちこちに不具合が出てきたため、
 一念発起して新しく作り始めました

 居間のが一組、お風呂場のが一組、工房のも1つ

 合計5つの網戸を作り続けるBです



Bのお仕事 もう1つ



 製材所を閉めた親戚のHちゃんの
 旧工場の地下の機械室の蓋になっていた板を貰って
 大事にとってあったのをテーブルの天板にして
 外のテーブルを作りました







 古いミシンの機械部分を外して
 テーブルの脚にしました
 脚と天板は取り外しが利くようになっています






 大方の村の方たちは
 他所の家に上がり込むことを遠慮されます
 気軽な交流の場として、
 外のテーブルが果す役割は意外に大きいと思います



ジャルダン人Aも!



 梅雨の前に急がなくては!
 ずっと前に洗って干したままになっていた、
 Bの実家から出てきた古い家具や幾つかの箱に
 柿渋を塗る作業
 快晴の割にはさほど暑くもなく爽やかな陽気に誘われて、
 やっと重い腰が上がりました

 新素材のなかった時代の家具や
 プラスティックのない頃の収納箱に見られる
 涙ぐましいような先人の知恵や工夫に思いを馳せながら
 これからも有り難く使わせて頂こうと思います


     

山寺訪問
2017年5月5日



 ゴールデンウィークのさなか
 新緑に染まる佛土山普賢寺を訪ねました

 普賢寺は、現在夫君の赴任先の中国で暮らしている
 私よりうんと年下の友人、Y美さんのご実家

 予てよりご本尊の普賢菩薩に一度お目にかかりたいと思っていたのですが
 Y美さんが里帰り中で、ちょっと来ない?というわけで、飛んでいきました







 平安時代の作とされる普賢菩薩
 うずくまった白象の上に座しておられます
 (Y美さんのお母様の丁寧な説明によると
 お釈迦様の両脇にはいつも普賢菩薩と文殊菩薩が脇侍として控えておられ
 白象の上に普賢菩薩、獅子の上には文殊菩薩と決まりがあるのだそうです)






 普賢菩薩は男女両性を表しておられるそうで
 左から見上げた横顔は
 唇が引き締まり眉も上がって、肩もいかり肩
 男性を表すとか






 一方、右横顔は唇に笑みを浮かべて
 眉はなだらかに、肩も撫で肩
 女性を表すそうです

 こちらの普賢菩薩の特徴的なことは
 螺髻(らけい)と呼ばれるぐるぐる巻いて
 束ねた髪の毛が長いこと長いこと
 耳に幾重にも巻いて肩に垂れています

 楠の一材から彫り出された堂々とした量感溢れるお姿と
 強い意思を感じさせる肉付きのよいひきしまったお顔を
 いつまでも見上げていたいと思いました






 普賢寺の普賢菩薩は
 大正時代には国宝に指定されていたのですが
 昭和になってから文化財保護法により国の重要文化財指定となり
 現在の二重扉の頑丈な耐火構造の収蔵庫が建てられたと
 収蔵庫の重い扉を閉めながら説明してくださったお母様は
 ご本尊をこの上なく大切にお祀りされて
 優しくて気取らない慈悲にあふれた素敵な方でした

 ご本尊の普賢菩薩の他にも本堂に祀られている
 長らく秘仏とされていた十一面観音
 法華寺跡の畑から出土した、立派なお顔立ちの小さな千手観音他
 沢山の仏様たちがいらっしゃいます
 信長の焼き討ちにあって近辺に七ヶ寺あった密教仏教のお寺の仏様たちが
 普賢寺に集まられたようです




(左:無一物中無尽蔵  右:十一面観音)


 こじんまりした居心地のよい本堂の
 お座敷に掛けてあったお軸に書かれているのを
 Y美さんのお母様が読み上げてくださいました

 何物にも執着しないで自然と一体になる境地
 煩悩だらけの我が身にはほど遠い世界のようですが
 身を尽くして出来ることからコツコツと
 やるっきゃない!

 懐かしい私の祖母や母に逢った気持ちがしながら
 普賢寺さんの山道を降りました

 Y美さん、お母様
 佳い春の一日をありがとうございました

 住職さんに淹れて頂いた美味しいコーヒーも
 ご馳走さまでした!

初夏の収穫物
アーティチョーク



 食べ頃のアーティチョークが!






 先っぽをちょっと切って
 レモンとローレルの葉っぱを入れて塩茹でして食べてみました

 これだけ大きいと台座の部分も大きくて食べ応えがあります


今年の薔薇



 今ごろはまだ虫の被害にもあわず元気満々
 深紅の薔薇フランシス デュプレイが
 素晴らしい薫りを届けてくれました

 薔薇のお茶にするために花びらをほぐして乾かしておきます
 (何でも食べちゃう)



     


ハーブの季節がやってきました!
2017年4月30日


 ハーブの初採り

 周りを杉林にかこまれているせいで陽当たりがイマイチのルミノにも
 やっと春がやってきました







 薔薇とミントを初採り

 あとでレモンバームもたくさん採りました







 初採りハーブでミントシロップとレモンバームレモネードを作って
 冷蔵庫に保存しておきました






 あっという間にやって来る暑いシーズン
 氷水やソーダ水で薄めてゴクゴク飲めるゾ







 冷蔵庫やガスレンジを入れてなんとか工房らしくなりましたが・・・
 いつになったらジャム作るの?
 あちこちから声をかけていただきます

 黄色いテーブルでお茶飲みながら
 もうちょっと「構想」練ってからね〜





 ツツジ祭り

 近くのお不動さまで開かれているツツジ祭りを見物に行きました

 全山にツツジが植えられてマッカッカ

 春爛漫

 ツツジは鹿も食べないと聞きます

 そうだ!
 うちもツツジを植えよう!






ガンバりました!
2017年3月11日



 工房完成


 秋から始めて、冬の間コツコツ続けた工房工事が
 弥生三月
 やっと完成しました!

 思えば、壁に鋼板を張る前に早々と渡してしまった
 この三本の梁のせいで思わぬ難工事に(涙)

 普通なら壁のサイズにジャカジャカ切って
 ペタベタ張っていけばいい鋼板ですが
 この梁の付け根で細かく切れ目を入れなくてはいけません(汗)







 折り紙を切るのとはワケがちがって(あたりまえですが)
 専用の鋼板切りの鋏を使って
 堅い鋼板に細かく切れ目を入れるのは

 モーたいへん!







 張り合わせにすき間ができないように
 忍者の手裏剣みたいなのを何個か作って






 梁の付け根をカバーしました







 こんな感じになります






 他にも難関がめじろ押し

 防水コンセントやら








  一部屋に換気扇は一つ
  二部屋あるので換気扇工事は二つ







 母屋から引き込む電線の取り込み口を
 蓋付きで作ったり





 隅っこのややこしい処理もあります

 他にも、張り合わせをシーラーで埋めたり
 ガルバ鋼板に無数の釘を打ち付けたり

 ハーフビルドなどと格好はつけてみたものの
 やはりプロの技は素晴らしい!

 職人さんが長年培ってこられた技を
 素人に気軽に 提供していただこうなどと
 畏れ多いことを考えたものですが
 快く協力してくださった棟梁のMちゃん
 佐官工事をコーディネートしてくださった「自称」佐官屋のT山さん
 本職の佐官のNさん、お世話になりました
 m(__)m







 既にガタがきている天井を補強するために
 何本か燦を入れに、Mちゃんが
 仕上げの工事に来てくださいました






 天井を黄色味がかったホワイトで塗って
 あの人騒がせな三本の梁の裏に
 コードを這わせてLEDの電灯も取り付けました







 厨房機器を扱っているお店で調達したシンクとガスレンジ台
 戸棚付の作業台を取り合えず置いてみました

 まだ内装のペイントが一部残っていたり
 揃えるべき器材もこれからですが、先ずは完成です



今年もデコポン



 毎年早春の楽しみはデコポン

 昨夏より管理人の膝がよろしくなくて
 今年はちょっと沢山ならせすぎました

 子だくさんで小振りですが
 酸味が取れる今頃まで待っていると
 甘さが増して味が濃くなってきます








 皮ごと薄く切ってジャムにしてみました






 飛騨のお土産に頂いた「有道しゃくし」は
 先が粥状のものをかき混ぜやすいように
 平たく薄くけずってあって、ジャムを混ぜるのに最適です

 かの白洲正子氏も絶賛されたとか、左の紙に書いてあります



   

工房制作中
2017年1月8日



  棟梁のMちゃんがお正月休みしている間に
  弟子のBは宿題を幾つかこなさなくてはいけません

  鋼板を張り付けるための土台の燦は
  年末に仕上げてありましたが、
  いざとなると様々な難問が!

  特に隅っこの処理に苦労しています

  まず鋼板の釘を打つための添え木を打ち付けていきます






  鋼板が鍵の手に合わさる隅っこには
  予め曲げて用意してあった鋼板を
  細長く張り付けました

  これで左右から鋼板を張っても
  合わせ目がピタッとくっつくはず







  こんな風に(=゚ω゚)ノ






  最大の難関&メンドクサイ仕事は
  コンセントを鋼板を突き抜けて
  上に出さなくてはいけないこと

  鋼板を壁紙みたいにペタペタ張っていくだけなら
  簡単なのですが・・・






  その上ややこしいことに・・・

  予算の関係上、全部を平板にはせず
  天井から少し下の部分には波板を張るので
  その接合部にできる波板の溝を隠すための
  木の枠を作らなくてはいけないのです

  このややこしい木の枠付きのコンセントを
  3ヶ所作りました
  ヤレヤレ

  予算たっぷりで新築の工房を作るなら必要のない手間を
  ことさらかけるのも日曜大工の楽しみ・・・
  と言えなくもありません(マケオシミ)

初山仕事




  BとCは元旦からチェーンソーを持って
  山に登って木を伐りました

  寒くても、ダニやら蝮やらの心配のない
  今のシーズンにやっておかなくてはいけない
  年中行事です

  今年は三ヶ日とも暖かくて有り難いお正月でした

  今年もまた怪我もなく無事な1年でありますように


レモン



  山の上に植えてから7〜8年たつレモン

  なかなか実がならないので
  気候があわないのかとヤキモキしていましたら

  今年から急にたくさんなりだして
  レジ袋に2袋ほど採れました






  果汁を絞って製氷皿に入れて冷凍したり
  皮はピーラーで剥いてジャム用に冷凍したり

  袋や白いところはペクチンを取ろうと茹でましたが
  茹でこぼしが足りなかったのかすごく苦い!

  捨てるのももったいないので
  この茹で汁にセスキと台所洗剤と酢を入れて
  洗剤液を作りました

  いつもは普通の水で作るのですが
  レモンが洗浄力を上げてくれるのを期待して

  これで年末にやり残したガラス磨きをしたら綺麗になるかな?